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静岡県焼津市(大井川町)藤枝市の整体院、癒しから骨格調整・骨盤矯正まで、身体の仕組みに沿った見立てと施術「からだ工房らくだ」

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災害と人間の限界

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体の本質を研究する整体師、元消防士でランナー スポーツ障害のケア、癒しから調整、矯正まで
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3月11日は、少なくとも今後100年は、特別な日として扱われるだろう。

でも150年、200年したら、どうなるかわからない。

多くの血と涙を流した太平洋戦争の記憶でさえ、既に多くの人の記憶から薄れてきている。

300年したら、東日本大震災があった事すら忘れ去られるかもしれない。

現に、数百年前の災害は地面掘っても詳しいことは分からないし、

数千年単位になると幾つかの仮説と推測の域を出ない。

 

沿岸部の地域では、津波の浸水域と神社の位置や向きが一致するという話がある。

地図を見てみるとなるほどと思えるのに、

なぜその位置なのかということや、

どういう理由で建っているという事は、歴史を重ねる程に埋もれてしまう。

時間の経過と共に、忘れられる。

史実と違った事が伝わったり、歪曲される事もある。

 

歴史を知ることは、過去からのメッセージを受け取ると共に、

未来を見通すための重要な手掛かりになる。

1人の人間の一生は、長くても100年程度。

その間に出来る事は、そう多くは無い。

わかる事も、考える事も、少しだけ。

僕らは小さな窓からしか、この世界を見る事はできない。

 

1人でできる事は、小さくてほんの少し。

それも、短い期間でお終い。

だから、出来なかった事をしたり、新しい事をするには、

何人もの人が歩んだ「時間」と「数」を集結させる必要がある。

 

後世になる程、その時間と数の蓄積は増えていく。

日々、科学や技術、文化、芸術は進歩して、時に淘汰されていく。

 

歴史が後世に伝わらないという事は、

蓄積されてきた時間と数が無に帰すという事だ。

この損失が与える影響は、計り知れない。

 

だが、そういった事は、日常生活にも溢れている。

数多くの失敗と、そこから得た教訓があっても、

僕らはまた同じ事を繰り返して、痛い目を見る。

 

現代は具体策に躍起だ。

どうするか、何をするか、これが欲しい。

変化の速い時代だからこそ、生き残る方法を考える。

自然な流れだと思う。

 

具体策、方法に「なぜ」があるか。

どうしてそれをするのか。

何のために、それをやるか。

それがあると無いとでは、結果が全然違ってくる。

プロセスに方向性があれば、目的地に着くか近づくことはできる。

「なぜ・何のために」は、経緯や歴史だ。

 

これからの災害に対して、専門家は「想定」する。

想定できない事を「想定外」という。

想定外は、予め想定出来ないのだから、想定のしようがない。

想定できるのは、起こり得るものの、ほんの一部だ。

どれだけ想定しても、想定外は無くならない。

万全の対策、準備は無い。

 

史実、歴史をより詳細に伝えること。

それを途切れさせないこと。

より知ろうとすること。

そこから柔軟に、出来る事を考えること。

 

ひとりで出来ることには限界がある。

だから、世代や社会という「時間」と「数」の蓄積をリレーする。

3月11日には、人としての在り方を考えさせられる。

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