体と仲良くする
今では体のどこにも痛みが無い生活をしている僕も、
かつては外傷や故障に苦しんだ経験がある。
骨折だけで15回はしてる。
歩けなくなった事もあった。
どこも痛まずにプレー出来たら…何度そう思ったか。
楽しくない時間、希望の見えない時間、そこに周囲を巻き込んで、
取り返しのつかないぐらい、迷惑を掛けてきた。
チャンスも逃した。
得たものより、失ったものの方が何倍も多い。
謝ろうにも、謝れない。
でも、過去には戻れない。
そんな不毛に思えるトンネルを抜けて、
紆余曲折を経て、今では健康体で思い切り動いている。
今でこそ言える。
ド田舎の田んぼの中の整体屋でも、
こうして何年も仕事を出来ているのは、あの不毛な時間のおかげだ。
怪我、故障で棒に振った期間があったから、体に向き合うようになった。
向き合った体は、それに応えてくれた。
何度も壊れた体との付き合い方が、今では整体に活きている。
不毛の真っ暗のトンネル、暗黒時代、地下帝国で過ごした期間。
負の記憶でしかなかったものが、ここで息をしている。
あんなにも僕を苦しめた経験が、財産になるなんて。
戻れるものなら、故障を重ねる前に戻って、やり直したい。
今でもそう思う。
正直、消したい過去。
僕が大した実績を残せなかったのは、体と仲良くしなかったからだ。
結果を出そうと焦るあまり、体の声を無視した。
体と喧嘩ばかりしていたのだ。
大事なものは、故障を重ねて、手から砂のようにすり落ちていった。
唯一残ったのは、倒れてからの立ち上がり方、転んだ時の受け身のとり方。
それが整体の技術に馴染んで、仕事になっている。
走る事にも、そのエッセンスを活かしている。
体の声を聴こう。
そうすれば、ちゃんと応えてくれる。
大事にすれば、毎日を気持ちよく過ごせるようになる。