安定と将来性とおたまじゃくし
月日が過ぎるのは早いもので、気が付けば開業してから5年半あまり。
その間に、なぜ以前の仕事を辞めたのかという問いや、
なぜ整体師になって開業したのかという問いかけに、何度答えただろう。
これからも、幾度となく聞かれるだろうし、何を聞かれても構わない。
僕もそこを聞かれるのは、嫌いじゃない(笑)
「消防士→整体師」
という変化は、自分の中では、自然な流れだと思っている。
これまでの経験は、全て今の生き方に活きている。
やる「作業」は変わっても、やる「仕事」は変わらない。
視点や考え方は少しずつ変化しても、大局的な方向性は何も変わらないのだ。
何のために働いて、どんな自分になりたいか。
何をするかじゃない。
何のためにやるかなんだ。
就職するのに、まず考える3つのこと。
将来性はどうか、安定性はどうか、給料はどうか。
みんな、ここで天秤にかける。
安定しているほど、将来性は無い。
おたまじゃくしが成長したら、ワニやドラゴンにならないのと同じで、
安定している職を選んだら、その職場の先輩や上司以上にはならない。
それが限界値。
将来性があるとは、
どうなっちゃうのか全く分からない、
青空天井の可能性があるという事を、勘違いしてはならない。
さらに、休日や残業がどうかも大事。
こき使われ続けると、人は何のために仕事しているか、わからなくなる。
言葉は悪いけれど、「社畜」や「奴隷」と自分の事を揶揄する人もいる。
将来性や安定性、給料という条件で仕事を選ぶと、
やがては「何のために」という疑問がもたげてきて、人は悩むのである。
色んな人の話を聞いてきて、勉強になった。
どんな仕事をして、どんな生き方をしたいのか、
令和の時代は、自分で選択する時代だ。
給料は、自分で決めたらいい。
生活は、自分で保証すればいい。
会社や誰かに保証してもらうよりも、確実だ。
会社の看板、会社の信用でお金をもらう時代は、もうすぐ終わりを迎える。
おたまじゃくしは、カエルにしかなれない。
花の種が、巨木になることはない。
でも人間は、あらゆる可能性を秘めている。
考え方と行動次第で、生き方はどれだけでも広がる。
つまり、何が言いたいかというと、
外野の声は無視して「好きにやったらいい」ということ。