A rolling stone gathers no moss
A rolling stone gathers no moss
転がる石には苔が生えない(苔むさない)というのは、ひとつの諺だ。
石に生える青々とした苔は、永く続いているものの象徴というイメージもあり、君が代にも出てくる、日本人の情緒と切っても切れないものがある。
この諺には、イギリスとアメリカで解釈に違いがあるらしい。
イギリスでは日本と似たように、苔を長く継続する象徴と考えて、コロコロ変わるような人や現象を、良くないものとしてとらえている。
人なら腰が落ち着かないような者は大成せず、信用できないと受け止められるらしい。
一方、アメリカでは、苔は汚らしくて好ましくないという考えのもと、転がる石には苔が付かないので、いつまでも新鮮で変化に富むという、プラスのイメージでとらえられている。
イギリスでや日本では、じっと動かず耐えて忍ぶ、待つことを重視し、アメリカでは変化することや、動くことに価値を見出す。
美徳とされるものの前提の違いで、全く正反対の捉え方をする。
転がる石を見ただけでも、解釈は人それぞれ全く違う。
どちらがいい、悪いではなくて、どちらのとらえ方も必要だと感じる。
もし石を、人の体に置き換えてみるとどうだろうか。
「転がる体には、苔が生えない」
転がらなくても苔なんて生えないが、転がらないと苔むしたようなモサッとした動きになるイメージはつく。
そういう意味では、転がって苔のつかない体で居ようとする心掛けは、万国共通で持っておいて損は無い。
mossの「もす」という音からも、キレのある体は想像できない。
苔がつかないように、ゴロゴロ転がるように動く。
それが、長く体を経営していくコツ。
なんだか、新しい諺ができそうだけど、英語力が無くてまとまらない。
石はともかく、体に苔生やしたら、ダメね。