距離よりも時間

仕事でずっと部屋に籠っていると、外に出掛けたくなる。

出掛けるのは今はランニングで十分。

仕事するか、走るか、本を読むか。

それしかない。

選択肢が無いことは、集中できていい。

 

このブログは僕が作っていて、

時折アップデートなどを加えながら運営している。

今日は少しプログラムの書き換えをしたのだけれど、

作動は速くなったのだろうか？

書き換えると動作不良を起こす事もあるので、

あまり手をつけたくない。

でも、古いプログラムだと動きが悪くなる。

反映にも十数分かかるので、様子見かな。

 

３月上旬ごろまでは、ペース走も上げられるだけ上げて、

トラックでの刺激も頻繁に入れていた。

中旬以降は、ほぼオフに入り、少しずつ距離も伸ばしている。

ペースは全く上げていない。

多分今はスピードがほとんど出ないと思う。

 

３月上旬までのトレーニングで失敗したと感じた事がある。

それは、トレーニング自体のボリューム。

 

短い時間の中でより効果を出すことに主眼を置き過ぎて、

基礎となるスタミナ部分が小さくなっていた。

結果、ハーフマラソン以下の距離ではキロ３’２０”ペースでも余裕があるのに、

それを刻むベースが小さすぎて、

フルマラソンをきっちり走り切れるキャパが無くなっていた。

 

スピードに余裕を持つことに偏ったのだ。

 

３０ｋｍや４０ｋｍを繰り返しながらも、

１００ｍや２００ｍのスプリントのキレを増していくように、

ベースを広げてからスピードを上げるという、バランスに欠けていた。

 

せいぜい１日１時間程度のランニングでは（それで結果を出すランナーももちろんいるが）、

かける時間が圧倒的に少なかった。

短い時間の中で、速いペースでやること以前に、

ペースを落としてでも時間という負荷をかけて、

体中のパイプラインを開通させなければならない。

 

焦って手順をおろそかにした結果、

ハーフマラソンでは７０分で走れるのに、

フルマラソンでは２時間３０分が遠いのである。

 

振り返ってみると、

高校３年の夏頃から、１２月にかけて５０００ｍの記録を伸ばした時は、

ペースは一切気にせず、時間を目安にして走っていた。

４０分～６０分位が目安だったように思う。

野球部だった僕には、ペース走という言葉が理解不能で、

インターバルは１人でやるなんて想像もできなかった。

 

ただ気の向くままに、好きなペースで長く走るというだけ。

野球部で星の数程やってきたダッシュのおかげで、スピードはあった。

毎日長い時間走るというだけで、２カ月ぐらいの間に、

５０００ｍは１６’２９”

３０００ｍは９’２９”で走れるようになった。

１５００ｍは３００ｍの土のトラックで、

体育の授業で走った時に４’３６”だった気がする。

学校の外周１周１０５０ｍを、２’３８”で走れたこともあった。

 

ただ、どの距離を走る時も、

僕にはペース感覚や、ペースを計算して走るという頭が全く無かった。

最後まで走り切れるペースで走ればいいと思っていた。

ちゃんと計算して狙っていけば、もっとタイムは出たのかもしれない。

 

その頃出したタイムがきっかけで、

走る仲間と出会いが広がり、いつの間にかチームに入り、

十数年経っている。

 

走った距離ではなく、時間をかける事で走れるようになった。

特に、僕はそういう体質らしい。

時間と距離は同じだろ？

と思うかもしれないが、体に与える生理的な負荷が変わってくる。

 

当時１日４０分～６０分位のランニングは、

高３の受験勉強生活には、最高のリフレッシュにもなった。

大学入学後、運動生理学や運動学の講義で、

自分がやっていた事の意味が分かるようになった。

 

始めた頃に、大事なステップがあった。

大会が無い今、それを思い返してベース作りに励んでいる。