9分のスパーリング
今日はエコパスタジアムで県の長距離強化記録会があった。
自分の出る3000m11組目のスタートは17:30なので、仕事をまとめてから家族を引き連れて会場に向かった。
台風の後の風が強い天候でも、スタジアムの中は風の影響が無い。
無いどころか、常に追い風になるように設計されているらしい。
17:30には気温も30℃は下回る。
走り込みの疲労もない、体も重くない、スピードにも乗れる。
調整もバッチリ。
言う事無しなので、まずは3000mのベスト(8’52”)の更新を最低限の目標としていた。
しかし、結果は9’10”06(2’56”,3’07”,3’07”)33人中21着
3000m1本だけで9分かかってしまったのは、ここ何年か記憶にない。
ちょっとばかり、恥ずかしいタイムである。
練習でもいつでも出せそうなタイムに、自分が一番びっくりした。
記録会は大会ではないので、賞も何も無い。
いわば、テストやチェックをしていく、力試しの場だ。
全国から集まった長距離ランナー達としのぎを削ると、今現在の自分の取り組みや状態が厳しくチェックされる。
誤魔化しの利かないのが、ロングディスタンスなのだ。
その分、たった十数分で、成果も課題も盛り沢山になる。
一番の反省点は、もっと時間をかけてスピードを磨くべきだったということ。
急傾斜地をローギアで駆けることに体が慣れ過ぎて、ハイギアで回しにくくなった。
心肺機能や脚筋力、持久力はベースアップしていても、その上に乗るスピードを磨く練習には、練習の最後に流してやる程度しか時間を割いていない。
スピードの開発には、やはり数週間はかかる。
トラックレースは、スパーリングのようなもので、やっていることや自分の状態が客観視できるようになる。
これって、昨日の勉強会の感覚とかなり似ている。
足りない所を感じて、どう修正するか。
良かった所はどう維持するか。
今日は収穫の多い9分間だった。