24℃の法則
寒波が流れ込んで、静岡でも冷え込んでいる。
明日から週末にかけては、また一段と冷え込むらしい。
鼻風邪から軽い副鼻腔炎を発症している僕としては、冷えた空気を吸った時には言葉にしがたい切なさがある。
こう寒いと、施術の際にはストーブの火をやや強めにしないと、部屋が温まらない。
温めても外から冷えてくるから、温まりきるまでは時間がかかる。
湿度計付きのデジタル温度計と、目盛りのアナログな温度計2つで室温を管理している。
少しでも快適に施術を受けてもらえるように、思えば年中室温管理ばかり気にしている。
カラダは常に外気温の影響を受ける。
安定した温度の環境を準備するのは、お客さんを迎える商売をしている方なら同じだろう。
真夏の猛暑日に外から室内に入ってきて、ひんやり気持ちいい(湿度にもよる)のは24℃くらいだ。
また、凍える冬の寒い日に、室内で快適に居られるのもまた不思議と24℃くらいである。
24℃が暑い日には涼しく、寒い時には温かいと感じるのは、比較する対象が異なるからだ。
比較対象が異なると、そこには違った価値を見出すのが、人の性と言えるかもしれない。
大病で何日も絶飲食をしていた人から、
唇を湿らす程度の1滴の水が、どんな酒よりも美味かったという話を聞いたことがある。
普段蛇口をひねれば、ここ日本では際限なく出てくる水も、環境が変わるととんでもない価値になるのだ。
物事には絶対的な価値なんて存在せず、
比較対象が入れ変わることで、常に相対的に価値がつけられている。
比較対象が変わっても、24℃は一年中居心地がいい。
週末は、温かくして過ごしましょう。
副鼻腔炎と格闘中のムラタでした。
「からだ工房らくだ」