足と脳の対話
からだ工房らくだの近くには、歩道橋がかかっています。
この間、ユニック(小さいクレーン付トラック)が、
ブーム仕舞わずに走行して歩道橋に付いている信号機にぶつけ、
一時は警察官の手信号となった事故がありました。
あまりの音の大きさに驚き、卵かけご飯にかける醤油をこぼしてしまった程です。
まぁその事故はさておき、
この歩道橋、こどもの散歩やランニング中によく渡ります。
どこにでもある、普通の歩道橋です。
歩道橋なので、登れば下りもあります。
この下りで、どうも毎回下る感覚が変わります。
下りやすい日、下りにくい日、特段問題ない日、色々です。
下りやすい日は、下る前から「今日は勢いよく下れる」というのがわかります。
下りにくい日も、同様に下る前からわかります。
一体、これらの違いは何なのか。
大して考えるまでもなく、これはシューズの違いです。
シューズの反発性、安定性、グリップ力等を、足の裏から脳が判断して
「今日は大丈夫」「今日は気をつけろ」などと無意識下で決めているのです。
それはつまり、シューズは脳に一瞬で判断されているということです。
言い換えれば、脳が「イマイチだ」と判断したシューズを履き続けることは、
カラダに質の悪いストレスを掛け続けることになります。
妙な力みの原因になったり、歩いたり走ったりすることが気持ち良くなかったりします。
どんなシューズを履けばいいのかは、シューズに足を入れてみたら一瞬でわかります。
もしハッキリしないようなら、いくつかを履き比べてみるといいです。
足は、舌よりも敏感に靴の味を感じてくれます。
よく昔は、慣らし履きというものをするように教えられました。
シューズは段々と足に馴染んでくるものであると。
本当にそうだろうか?
シューズは、ラーメンと同じだと思うのです。
一口食べて、その1杯が美味しいかは全部わかるはずです。
一口目がマズいものが、段々と美味しくなるなんていうことは有り得ません。
もしマズいものが、マズくなくなったのなら、それはきっと鈍くなっただけです。
マズいもの慣れしていいことなんか、無いですよね(笑)
シューズは味見して(試し履き)、その感覚が気持ちいいと感じたものを選ぶべきです。
この世に星の数ほどあるシューズの中で、これがいいとは言えません。
ラーメンだって、豚骨だって醤油だって味噌だって、それぞれ美味しいですし。
食べてみるしかないのです。
脳はカラダの状態を常に監視して、僕らにメッセージを送ってくれています。
カラダって、スゴイね!
整体師のムラタでした。
「できる」を増やす整体院
からだ工房らくだ