複雑なものよりシンプルがいい
TV番組のコメンテーター、評論家や、専門家の顔して出てくる現場を知らない専門家が嫌いだ。
わかりきった当たり前のことを、専門家面して話す。
そんなの、小学生でも分かるわい!!
といようなことを偉そうに話すために、毎日時間使って、高い給料もらって研究費を使っていると考えると、専門家という肩書は実に残念でならない。
それから、何言ってるかわからない、伝わらない評論家。
それでよく飯が食えるなと、逆に感心する。
これがまかり通るのも、平和の国、日本だからだろう。
学生時代から、僕は池上彰さんの本によくお世話になってきた。
当時はまだNHKを辞めたばかりで、今ほど引っ張りだこではなかったけれど、物事を分かりやすく紐解いていく解説や、伝え方に引き込まれた。
講義のレポートや発表、教育実習や卒業論文に始まり、あらゆる場面で池上さんのノウハウは今も活き続けている。
池上さんの解説は、いつもシンプルだ。
小学生でも理解できて、その道のプロも納得できる。
歴史や社会情勢という一見つかみにくいものが、するすると喉を通る。
人のカラダも、複雑なように感じる。
同時進行で、様々な機能が自律して動いてるので、捉えにくい。
絶えず潮目の変わる生ものようだ。
完全に働きを捕捉することは、現代医学でも未だ成しえていない。
だからといって、体に触れる整体師がその複雑さに巻かれてはいけない。
自分自身も何をしているかわからないような施術は、施術とは言わない。
最近は、「ソフト」で「バキバキしません」と謳う偽物も多い。
そういう所は、受けている方も何をされているかわからないし、施術している本人さえも何をしているかよくわかっていない。
これは、僕が農家を装って施術を受けてきたから、確かである。
体の状態を捉える時も、シンプルに。
施術も、シンプルに。
説明は、池上彰の如く分かりやすくありたい。
複雑なものを、削り出してシンプルにしたり、絡んだ糸を解くのがプロの仕事。
僕はまだまだ道半ば。
今日もお疲れさまでした!!!