荒川河川敷への道【前編】
3/21の9時にスタートする、
ランナーズフルマラソンチャンレンジin板橋荒川河川敷に出るためには、
3/20に近場に泊る必要があった。
東京と言えど、荒川の対岸は埼玉。
静岡を朝出ても厳しい。
マラソン会場に一番近い駅は、都営三田線の西台駅。
都営三田線沿いに泊るか、その他の私鉄や都営線、山手線の界隈で宿を取るか。
朝もゆっくりはできないので、できるだけ近いところに泊りたい。
そこで選んだのが日暮里駅。
東京駅から山手線でそう時間も掛からず、
山手線から都営三田線への乗り換えが出来る、巣鴨駅までも遠くない。
観光や宿泊が目的ではないので、雨風しのげて横になれたらそれでいい。
どこでも良いから、泊れるところー!
色々と探していて、ドンピシャだと思ったのが「HOTEL Owl Tokyo」
3/20日は御前崎で朝から夕まで治療家同士の勉強会。
そこから急いで帰宅し、17:55の西焼津発のJRに乗り、18:25発のこだまで東京まで。
グリーン車だったこともあるのか、新幹線内はガラガラだった。
東京駅で山手線に乗り換えて、日暮里に着いたのは20:15くらいだっただろうか。
チェックインは21:00頃と連絡してあった。
乗り継ぎが上手くいき、迷うこともなかったので早かった。
駅の改札を出てから、HOTEL Owl Tokyoまでは3分とかからない。
早く来てしまい申し訳ないけど、チェックインできるかフロントで尋ねる。
全然問題ない、むしろ有難いと迎えてくれた。
ドミトリータイプのベッドに荷解きをして、夕飯を食べに外に出たのは20:30頃。
3/21と言えば、まだ世はマンボーである。
どこの飲食店も、20:30で閉店またはオーダーストップ。
店内は満席だが、準備中の札が出る。
自分が入る余地はない。
あと数時間後、24:00を過ぎれば制限は解除なのに(笑)
うろつく僕に声をかけてくれるのは、キャッチのお兄さんだ。
軽くあしらってしまったが、
せっかくのチャンスに仲良くなって、
日暮里や東京の町事情なんかを聴いとくべきだった。
夕飯の選択肢は、マクドナルドか、天丼てんやのテイクアウトか、コンビニに限られた。
結局、僕が入ったのはセブンイレブン。
ビルの1Fの角にあり、店内はいびつな形をしている。
国道沿いにあるようなコンビニの、半分くらいしか床面積が無い。
ベトナム人らしい店員が2人、
手際よくレジやら品出しをしながら店を回している。
「只今コロッケ揚げ立てです。いかがでしょうか!!」
フロア中に響き渡る明るい声だ。
おおかたの日本人より明らかにコミュニケーション能力が高く、
仕事に対する意欲も高いことがその働きぶりから感じられる。
コロッケの気分ではなかったので、
おにぎり6つ、ホットドッグ1つ、サンドイッチ1つ、
ミルクフランス1つ、ドーナツ4個入1セット、コッペパン1つを買った。
夕飯と、次の日の朝食を兼ねての内容だ。
ホテルに戻る。
ドミトリーのベッドは左右が壁で仕切られていて、ほぼ個室になっている。
自分の頭の上には知らない人が寝ているが、顔を合わすこともない。
ベッドでは飲食はしないルールなので、ロビーで買ってきたものを食べることにした。
ガラス越しに見る外のテラス席は空いている。
春めいた気温ではあったが夜はまだ寒い。
普段観ない地上波のTVを観ながら、のんびりと夕飯を食べた。
横目でロビーの角に居る、フクロウも観察しながら。
後編へ続く。