自分のカラダに興味がない
自分の体に興味がない。
そんな人居るのだろうかと思うかもしれないが、実はかなり多くの割合で居る。
見ていない、感じていない、これが当たり前になっている。
当然、管理するという意識も無く、言わば野ざらしで荒れている。
自らの体の感覚意識というものが、全く無視されている。
感じて考えなければいけないものが、放置されている。
食生活然り、運動習慣然り、衛生観念然り…
知識ばかりが先走る時代、一方では過剰に頭でっかちになる人もいる。
やればいい、飲めばいい、しなければならない、みたいなパターン。
これもまた、残念な感じ。
体をケアする仕事をしている人間として、どちらも嬉しくない。
無頓着すぎるのは、もっと意識を向けて欲しいと思うし、頭でっかちなのは通用する基礎を身につけて欲しいと思う。
知識ばかりなのは、自分の体の声に耳を傾けていないから。
感覚意識が無いのもまた、声にまるで耳を傾けていないから。
どちらも、根は同じだ。
「そんなことしてたら、おかしくなる。」
「それとこれは、関係ない。」
「考えすぎ、問題ない、大丈夫、心配いらない。」
それぞれの判断は、全部体が知っていることだ。
その解を、導き出せるかどうか。
日常は、小さな判断の連続で出来ている。
体に合っていないことを続けていれば、拒否反応が出る。
それは、気合いでも、ガッツでもどうにもならない。
「もうね、もうそろそろ、それ、やめてくだされ」
「だって、あなたには、それは向いていないからね」
というのが、時として痛みや、だるさや、不眠や吐き気として出てくる。
この拒否反応は、根本的な原因を取り除かない限り、消えることはなく、強くなるだけ。
合う、合わない、肌感覚をもっと大事に。
一事が万事。
体を大事にすることが、よい人生を歩む道。