股関節の内旋と外旋
関節の多くは、外旋すると屈曲、伸展の動きが滑らかになり、
内旋すると動きにくくなる。
もっと言うと、内旋したまま曲げ伸ばししたり、荷重すると、壊れる。
多くはと言いながら、ここで指すのは股関節と膝関節、
肩関節と肘関節のことだ。
肩と肘は今回は置いといて…
股関節と膝関節を、外旋して使えている人は、かなり少ない。
膝頭を外側に向けて使う事に、イメージ的な抵抗がある人が多い。
膝は外に向けて使えば、まず壊れないが、
内に向けて曲げると、靱帯や軟骨、
半月板やその他周囲の組織を損傷しやすくする。
ほとんどの女性は股関節が内旋し、膝関節が過伸展している。
外旋位に持って行き、膝頭を外に向けると、脚のラインはすっと伸び、
見た目も動きもスマートになる。
スクワットをするとき、
「膝は前に出しちゃいけないんでしょ?」と、10人中8人は言う。
驚くほどの確率で、膝は前に出してはいけないと答えるのだ。
しかし、なぜ前に出してはいけないのかという、理由を聞いてみると、
それに答えられた人は、いまだにいない。
トレーナーに聞いてもそうなのだ。
「膝を傷めないため」は、答えになっていない。
前に出すと、なぜ膝を傷めるのかという、理由を聞いているのだ。
もう書いた通り、股関節内旋位で膝を曲げていくと、
ほぼ確実に膝がブレイクする。
この動きをする人は、男女問わず、非常に多い。
膝は内側に入る程に曲がりにくくなる。
膝を前に出さないようにスクワットをすると、
曲がる角度が制限される。
膝がおおよそ90°か、最大でもそれよりも少し深いぐらい。
曲がると壊れるなら、曲がらなきゃ壊れないわけで…笑
何も考えずにスクワットをすると、
股関節が内旋しちゃう人を守るためのガイドライン。
「膝を前に出すな!」の理由はそれだ。
膝を前に出さないと、股関節内旋位での膝は守れるが、
そもそもの動きがアウトなので、運動としてやる価値が無い。
それに、その動きは「ハーフスクワット」なので、各関節の動きは小さいものになる。
得るものはない。
股関節を外旋し、膝頭を外に向けて、ケツを床スレスレまで落とす。
それがフルスクワット。
つま先、膝、股関節のベクトルを合わせてしゃがんでいくと、
膝は守られ、それぞれの関節の動きは滑らかになる。
膝の治し方は、外旋位で曲げ伸ばしを繰り返すことだ。
関節と共に、筋腱についたクセ、運動感覚を矯正する必要がある。
そんなことも、内旋癖が強くて、膝を壊した経験があるから言える。
それでも、気を抜くと内旋が顔を出すので、
外旋して使う訓練は、今でも取り組んでいる。
とまぁ、文字にすると何のことやら。
こういうのを動画でやればいいのか。
でもなぁ、、、動画にしたら仕事無くなるな笑
とりあえず、膝はいつも外向きの意識でよろしく。