消費か積み上げか

自分の体とは、生涯付き合うもの。

またそれは、自分だけのものではなく、

周りとの関わりの中で、頼りにされたり、

心配の種になったり、希望の星になったりする。

 

生き物なので、気候に左右されることもある。

調子の良い時、悪い時もある。

多少の波はあれど、より良い状態であることに越したことはない。

より良く、どうしたら良くなるかを考えながら実践し、

またその過程を楽しんだらいいじゃないか。

 

という考え方の反面、世の中には消費型の考え方が存在する。

自分の中にある健康の度合いや、体力はあらかじめ決められていて、

成長段階や年齢を重ねていく過程で、残りが少なくなっているという考え方だ。

 

実は、勉強やスポーツ、仕事から健康まで、

あらゆることは２つの型に考え方が分かれていて、

そのどちらかによってたどり着く先が大きく異なる。

 

積み上げ型と消費型。

積み上げ型は、成功と失敗を繰り返しながら、

どうやったらできるようになるか考えながら進むタイプ。

長いキャリアの中で実力をつけていく。

才能にはあまり関心が無い。

自分と向き合う時間を習慣的に持ち、

難しいと思える事も、

工夫次第でやれるという自信を経験的に持っている。

積み重ねたものは、簡単には崩れない。

 

消費型は、できるかできないかは、予め決められているもので、

自分が持って生まれたもので勝負が決まると考えているタイプ。

才能型と言ってもいいかもしれない。

自分の才能を信じている時はめっぽう強いが、壁に当たると諦めるタイプ。

 

２つのタイプについて、書き出せば特徴はもっともっとある。

 

年齢を重ねていくにつれて、

積み上げ型と消費型の脳内イメージは、差が開いていく。

 

言うまでもなく、積み上げ型の方がハッピーになれる。

あらゆる世代で、あらゆる分野で。

人生において。

 

才能があるのは素晴らしいこと。

その才能に自信をもつのもまた、尊いこと。

でもね、持って生まれたものは、限度がある。

壁にもぶつかるし、勝てない相手も出てくる。

 

限度はあるが、どこまでも伸ばせるということに気が付くには、

生まれながら持った根拠のない自信を捨てなくてはならない。

失敗する自分、上手くいかない自分、できない自分に、向き合わなくてはならない。

 

そこからスタートして、

出来なかったことができるようになって、

わからなかったことが理解できるようになって、

理解したつもりがわかってなかった、

ということにもまた気が付いて、人間がどんどん変わっていく。

 

考え方とカラダは、完全に一致する。

消費型は、年齢と共に衰える。

積み上げ型は、年齢と共にキレを増す。

 

整体師はね、施術するだけじゃないよ。

頭の中までガラリと変えるからね。

 

さ、寝よ寝よ。