杓子山パノラマトレイルレース

島田大井川マラソンから1週間。
連戦になるけれど、またとない走り込みのチャンス!!
と思い、山梨県富士吉田市に足を延ばした。
ここは富士登山競走の舞台なので、ここ何年かで馴染みを感じるようになった。
朝は8℃くらい。
寒い!!
エントリーしたロングの部は19km。
未舗装のトレイル率は85%。
累積標高差は1000m以上はある。
時間にして2時間弱とすれば、平地換算で30kmぐらいじゃないかという計算。
スタート前に、無事完走できる事を祈願して、
大してアップもせず、アームウォーマーとTシャツに短パン、
ウェストバッグに350mlのボトルと、小さいボトルに詰めた練乳を入れて、
スタートラインに着く。
ウェーブスタート方式を取っていて、ギスギスしていないのが良い。
何だか周りは屈強な男たちばかり。
トレイルブランドの装備で身を固め、一桁番号つけてる人なんて見たら、
繊細で超絶チキンハートな僕は、ビビっちゃうわけです。
スタートして、最初の1kmは3’43”で通過。
この間のフルマラソンより速いぞ。
みんな平気な顔して集団が出来上がっている。
僕はちょっと後ろで様子見。
選手の動きを見たら、大体の力関係が分かる。
平らな所で飛ばしていても、ちょっと傾斜が付くと落ちてくるランナーも居る。
山に入り、傾斜がきつくなっていく中で、先頭集団が絞られてくる。
本格的な登りが始まった辺りで、抜け出させてもらった。
あとは最後まで、単独走。
杓子山の山頂の手前は、壁のよう。
ほぼバーティカルレース状態。
山頂の大パノラマは、本当に美しかった。
写真無くてごめんなさい。
その後は、長い下りと、終わらない登り返しで、随分と苦しめられた。
段差が少ない下りだったので、ステップワークが使えず、
落下したり滑らせる動きが少なかった分、走る下りが多かった。
けれども、走りこんで来ているおかげか、
全体を通して動きが止まるとか、脚が終わるとか、そういう気配は全く無かった。
どこまででも粘れる感覚があった。
最近は、そういう感覚から離れていたので、調子が上がりつつあることを確認できた。
先週のフルマラソンの疲れは、早くも3キロぐらいから顔を出してきた。
ハムストリングスの奥から、筋肉痛のかなり酷いのが全面に出て来た。
脚の回転が止められるような痛み。
連戦の疲れやダメージの影響は、少なからずあった。
ゴール後は、吉田うどんを頂き、温泉に入れてもらい、表彰も盛り沢山。
来年の富士登山競走の出走権も獲得した。
杓子山パノラマトレイルは、景色もコースも素晴らしい大会。
更に、スタート会場から、コースのスタッフ、
給水のスタッフ、ゴールのスタッフ、全てが温かい大会。
心から応援してもらえて、もてなしてくれて、喜ばせて、楽しませてくれる。
血の通ったおもてなしとは、このことかと。
何度も富士吉田に行って思うのは、
町の人が外から来る人をもてなす事に、とても慣れているという事。
当たり前、それが普通のように、すごく良くしてくれる。
僕はそれに毎回驚かされる。
また来たい。
そう思って、離れた所からでも通うようになって、
仲間も連れてくれば、その土地が潤う。
意識しているかしていないか、分からないけれど、
そうなるのは自然な事だろう。
トレーニングがてら出た大会で、すごく大事な事を、身をもって勉強させてもらうのである。
参加賞ですら、太っ腹。
また来年も出たい。
本当に良い大会だった。