春はギックリ腰?
3月は腰が痛くなる。
整体を習い始めた頃から、そう教わってきた。
開業してから8年目。
今までを振り返ってきても、春はやっぱりギックリ腰だったと言える。
これからの季節、当日予約の電話が鳴る回数が増える。
常々あまり余裕の無い予約状況としては、断ることも多いかもしれない。
事実、2月もそうやって何件か断らなくてはならなかった。
では、何故春はギックリ腰なのか。
諸説あるが、ここでは僕の観察を通したことを書いておきたい。
本や聞き齧った通説を乗せても、そこに価値があるとは思えないし、僕もそれを認めたくない。
春のギックリ腰。
それは総じて、運動不足からくる筋肉のオーバーヒートである。
寒くて冬の間、お尻に根っこ生えるまで、毎日ほとんど動かなかった体。
Netflix、YouTube、Amazon prime、まだまだ観るものは沢山ある。
知らない間に、足腰は弱くなっている。
寒い時は固まっていた体も、気温が上がるとそれだけで動きが大きくなる。
動くスピード、動く範囲が急激に広がる。
そこに掛かるエネルギーを、筋肉が支えられない。
耐えられないのだ。
瞬間的に固まる。
部分的に傷がつく。
ロックしたまま、動かなくなる。
これぞギックリ腰だ。
同じ流れで、風邪で寝込んでいたところから、復活する間際にギックリ腰を起こすこともある。
メカニズムは先に書いたことと同じだ。
人は重力によって動かされ、重力に抗うことで自分を保っている。
3日も寝ていると、ビックリするくらい脚が立たなくなる。
そこでやり溜めていたことを取り戻そうとすれば、途端に脚やお尻周りの筋肉が悲鳴を上げる。
辿ってみれば、ギックリ腰の種は冬の間に蒔かれていたのだ。
休みの日は家で過ごす。
運動習慣が無い。
これが危険。
施術でやる事は、筋肉のロックの解除と、関節の可動を調整して生活に戻れるようにすることだ。
これまでの流れで起きているものなので、数回の施術は必要になる。
この記事を書いたところで、今月は全くギックリ腰の電話が鳴らなかったとしたら、笑って欲しい。
そしたらまた追記をするだろう。
寒かった冬だから、急に暖かくなる時期、増えるよ。
確実にね。