女性の肘はアキレス腱
アキレス腱はギリシャ神話に出てくる、「アキレウス」の唯一の急所であったことからその名が付いたことは、比較的よく知られている。
弱い部分、弱点、急所などの表現を言い換えて「〇〇のアキレス腱」とも言ったりする。
女性は全身の関節が緩い体質の人が、一定数いる。
特徴としては、色んな所がやたらカラダが柔らかいこと。
日本には柔軟体操は柔らかい程良いみたいな風潮があるが、これは大きな間違い。
緩くて安定性の悪い関節は、動きに歯止めが掛からないので壊れやすい。
柔らかいよりも、やたら硬い方がまだ安全だ。
持って生まれた関節の柔らかさが、何らかの影響で失われて硬くなってしまったなら可動を戻す必要性はある。
でも、正常に動いている関節を広げても怪我を誘発するだけでマイナスしかない。
特にスポーツの現場ではこの点に無知な指導者が多く、可動域は増やせばいいと勘違いしていることが多い。
話を元に戻そう。
カラダの柔らかい女性が、知らないうちにズレてしまうのが「肘関節」だ。
日頃の手作業、カラダの使い方の中で、女性の肘は容易にズレてしまう。
ズレた肘は肩や手首、また首などに代償の症状を引き起こして、やがて全身に伝わっていく。
急所であり、弱点になるアキレス腱のような部位が肘関節だ。
あまり意識されることは少ないが、肩関節は上がらなくても生活は出来る。
手首も同様に、全く動かなくても何とか生活は送ることができる。
ところが、肘関節だけは動かなくなると、極端な話食べ物を口に運ぶことすらできなくなる。
肘がズレると、手を握る時に痛みが出たり、シビレが出たり、力が入らなくなったりする。
ズレていてもすぐに症状が無いこともあるので、見落としがちになる。
ズレる原因の一つは、カラダが柔らかい体質の問題。
筋肉は鍛える程に硬く短くなる性質があるので、筋力強化で関節の安定性を図りたい。
もうひとつは、モノの持ち方や握り方の問題。
母指、人差指、中指で握る癖があると、重い物や力を込めた時に肘関節が締まらずにズレることがある。
ズレたものを戻すのはわけは無いけれど、使い方次第でまたズレる。
女性は特に、肘が色んな部位に影響しているかもしれない。
今日はここまで。
良い週末を!!