不整地好き

ジョグをしていて、この感覚が好き!
という瞬間がある。
不整地から、舗装路に入った瞬間のスムーズな感じ。
デコボコしていて、柔らかかったり、石がゴロゴロしていたり、
砂利で滑ったり、不整地はイレギュラーな要素が満載。
走っているうちに、そんな路面をどうクリアしていくかに、意識が注がれる。
体の扱い方に「目的」が出来るんだよね。
数値化できない、イレギュラーな要素が満載の不整地は、
あれこれ考えていては走れない。
瞬間的に、反射で体を捌いていく。
気が付くと、デコボコをクリアすることでリズムが出来て、
それをきっかけにスピードが出たり、
ボッテリ重かった感覚も研ぎ澄まされてくる。
気を付けないと、あっという間にペースアップしてしまう。
コンディション調整のジョグが、結局走り過ぎてしまうことも多い。
あれこれと考えず、デコボコに自分の体を合わせる。
それに集中することで、体が最適化されることに近づく。
不整地の最大の恩恵。
着地の衝撃から体を休ませるということもメリットのひとつ。
不整地から舗装路に入った時に、一気に加速感が得られるのは、
路面の硬さや平らでエネルギーロスが少ないことよりも、
人間本来の機能が引き出されてくるからだと考えている。
大井川の河川敷には、整備されたマラソンコース以外にも、
6km弱の不整地コースがある。
アップダウンがあれば最高なのだが、おおよそ平坦。
家から出て往復してくると、17kmくらい。
春から夏にかけては草で埋もれてしまうが、
草も伸びないくらいに走り込んでやろうと思う。