すねの向こう側、使ってますか?

厳密には、すねの向こう側なんていうのは無いのですが、
よく「むこうずね」というすねの骨のやや外側に肉が付いた所があります。
足のつま先を持ち上げると、筋肉が硬くなる部分がむこうずねです。
ここにあるのは、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)です。
脛骨(すねの骨)の前にある筋肉なので前脛骨筋。
この筋肉の主な役割は、足関節の背屈(足首をつま先を上げるように曲げる)と、
足関節の内反(土踏まずが持ち上がるように反る動き)の2種類。
筋肉の名前としてはマイナーで、一般の方にはあまり知られていないかもしれません。
ところがこのマイナーな前脛骨筋は、歩くのにも走るのにも非常に重要な働きをします。
前脛骨筋が働いていないと歩く時、つま先が地面に引っ掛かります。
また、つま先が上がっていないと、着地もちぐはぐな動きになります。
マイナーで、大きな筋肉ではないのですが、その発揮する筋力は強大なものがあります。
僕はカラダに触れる仕事柄、普段からヒトのカラダの動きに注目しています。
立ち方、歩き方、立ち居振る舞い等々。
その中で、人によって大きな差があるのが前脛骨筋だと思います。
前脛骨筋が脆弱化していると着地が不安定になり、
そのせいで体重移動の幅が狭くなります。
全身の連動性にブレーキがかかるので、歩きがギクシャクします。
道の駅に集まる人の動きを見て、何が大きく違うか考えてみたところ、
足首の角度が明らかに異なっていました。
これもまたカラダのクセのひとつではありますが、
カラダを動かすときの意識の置き方にも、問題があるのではないかと感じます。
自分のカラダをコントロールする意識が薄いと、歩き方もまたいい加減になる。
むこうずね、使っていますか?
膝や足の問題の原因は、案外ここに潜んでいるかも。
むこうずね筋肉痛のムラタでした。
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からだ工房らくだ
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