数日前、スーパーに買い出しに行った。

入り口でパンの試食を配っており、

その焼きたての香りに釣られて、何を買いに来たか忘れそうになった。

 

大好きなピーナッツバターサンドの試食をしたら脳内がジャックされて、

ついついパンを6個も買ってしまった。

 

そうそう、コーヒーを買いに来たんだった。

コーヒーは普段飲み用と、大事に味わって飲む用に分けている。

普段飲み用の豆が無くなってしまったので、手ごろなものを買いに出たのだった。

 

何種類かの豆を選びながら、ふと隣の列の棚を見ると、空っぽになっていた。

不自然なくらいに空っぽになっていたのは、ココアのコーナーだった。

 

「供給が追い付かず、品切れとなっております」

 

という札書きを見て、直ぐに浮かんだのはテレビだった。

きっと、どっかの誰かが健康にはココアがいいとか煽ったせいで、品切れになってしまったのだろう。

消費者が悪いのではなく、番組の演出が過剰になっているのである。

そういうブームは一気に火が着いて、半年もすると冷めきって、

何年かすると再燃するというサイクルがある。

 

こういったことは、ネットで調べるよりも患者さんに聞くのがいい。

ということで、何人かに聞いてみた。

すると、ココアに生姜を入れて飲むとダイエットがあるとか無いとか…

 

ココアに生姜…聞いただけでセンスの無い組み合わせである。

飲まなくても美味しくならないのはわかる。

 

ココアはココアのままで飲むのが一番美味しい。

寒い時に熱ーいココアをフーフーしながら飲むと、ヒトはどうなるか。

 

 

幸せになるのである。

 

熱々のお湯で作れば、ココアの風味がより高く香る。

カラダも温まる。

ココアの風味と濃厚な甘味で、心まで癒されるのがココアのいいところだ。

 

そこに、生姜。。。。

生姜には生姜の良さがある。

臭みを消したり、風味を引き立たせたりする縁の下の力持ちである。

カツオの刺身やアジのタタキには生姜は欠かせないし、

豚汁に入れると豚汁パワーを全身に回してくれる気がする。

日本の食事には、生姜は欠かせない。

 

僕がテレビ番組の煽り方にうんざりしているのは、

食べ物を食べ物として見ていないからだ。

 

「こんな効果を期待できる」「こんな作用がある成分が含まれている」

消費者に、そんなとこばかりを見せる。

食べ物に含まれるものばかりに焦点を絞り込んでいく。

 

何かがおかしい。

その効果のために食べるのか?

食材の美味しさを味わって食べたら、それが一番じゃないのか?

作用や効果なんて、二の次でいい。

 

カラダが美味いと感じるものが一番力が出る、元気が出る。

食べながら、パワーが出るかどうかを感じているだろうか。

メディアによる情報汚染が浸透し過ぎて、味わって食べることすら忘れられているようでならない。

 

今なら、野菜やキノコたっぷりの具だくさんの味噌汁に、

生姜を擦り下ろしてひとつまみ入れてみる。

食事の後、一息つきながらココアを飲む。

 

生姜ココアよりも、こっちの方がヒトは幸せになれると思う。

想像しただけでも、エネルギーチャージされそうである。

 

結局のところ、毎回の食事で満たされないから間食が増えて砂糖依存症になるわけで、

食べ物の味や食感や風味や、そこから生命力を感じるということを忘れてしまっている。

頭で考えるよりも、まず感じた方がいい。

 

ちなみに、患者さんによるとココアはバンホーテンが美味しいらしい。

やっぱり森永、と浮かんでくるところにキャッチコピーの強力さを感じる。

 

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